[トップページ] [商品先物]

商品先物

目次

商品相場入門

■はじめに

商品先物の「魅力」はそのレバレッジの高さにあります。それは逆からみると、先物の「怖さ」にもなります。

具体的に説明しましょう。例えば、あなたが1万円の小豆を先物買いした場合、それは、80万円の小豆を買う約束をしたことになります。

小豆のレバレッジは80倍ですので、商品価格の80倍の契約をしていることになるのです。ちなみに、必要な証拠金は先限の場合、約4万円ですから、 資金に対するレバレッジは約20倍になります。

もちろん、先物買いした小豆は、期日までに転売することが可能ですから、差益を受け取る(あるいは、差損を支払う)ことによって、決済をする ことが可能です。

ちなみに、最も倍率が高いのは、アルミニウムやゴムで1万倍です。しかし、必要な証拠金は7−9万円ほどなので、資金に対するレバレッジは、 他の商品とそれほど変わりはなく、数十倍のレバレッジとなります。

数十倍というレバレッジの「すごさ」「怖さ」は、実際に相場をやって経験しないとなかなかわからないと思いますが、このレバレッジは、 資産家を一文なしにするのに十分すぎるレバレッジとなります。また、逆に小資本で高いリターンを目指すことも可能となります。

いずれにしろ、自己責任が厳しく問われる市場であることに異論がある人は少ないと思います。

ところで、日本の商品先物界は、たいへん不幸な状況にあり、信じられないような違法行為を平気で行う会社もいまだに存在していると聞きます。

例えば、強引な勧誘なんてのはまだマシな方で、預り金を着服したり、顧客に無断で勝手に売買を執行されたりすることも、ウソかホントか 知りませんがあるそうです。(他にも古典的な手法では、顧客に勧めた建て玉の反対玉を会社で建てるいわゆる客殺し営業なんてのもあるそうです。これまたウソか ホントかその真のところは関係者以外は知らないことかも知れませんが…)

故に、取引会社を選ぶのも慎重であるべきでしょう。

このサイトでは、あえて、そのようなダークな面には触れませんが、ご興味があれば、インターネットで検索をしますといろいろと情報が得られると 思います。


[商品先物]目次

税金について

商品先物取引の益金にかかる税率は…20%(所得税15%、住民税5%)の申告分離課税となりました。

※平成16年1月1日から、有価証券先物取引等(株価指数先物・オプション取引、国債先物取引)の差金決済等による損益については、商品先物取引等と合わせて20%(所得税15%・住民税5%)の申告分離課税となりました。

また、年間の損益を通算して損失が出た場合は、翌期以降3年にわたって商品先物取引等に係る雑所得等の金額から繰越控除が可能です。(ただし、株式譲渡益との通算はできません。また先物取引に係る雑所得等以外の他の雑所得から控除することもできません)

ち・な・み・に…

商品先物会社は、差金等決済が行われた委託者の取引について、損益にかかわらず、委託者の氏名、住所、約定価格等を記載した「商品先物取引に関する調書」を、その差金等決済があった日の翌月末日までに、商品先物会社の所在地の所轄税務署長に提出しなければならないこととなっています。つまり、年間を通して利益が出た場合には確定申告が必要です。

※ただし、給与所得者の人で、給与所得と退職所得以外の所得合計が20万円以下であれば申告の必要はありません。しかし、例えば住宅ローン控除等を適用させるなどのために確定申告する場合には、金額にかかわらず、全ての所得を申告する必要があります。なお、上記20万円は非課税枠というわけではありませんので、所得が20万円以下であっても、申告すれば全額に対して課税されます。


[商品先物]目次

小豆について

皆様は「小豆」という商品にどのようなイメージをお持ちでしょうか。

かつて小豆は「赤いダイヤ」と呼ばれ、投機銘柄の代表のように言われたものですが、最近では値動きも地味でとうもろこしや石油などの国際商品に比べ、 ボラティリティがずいぶんと低くなっています。

このような状況は、積極的にリターンを取ろうと考えている投機家にとっては歓迎すべきことではないかも知れませんが、商品相場をはじめたばかりの初心者に とってはむしろ比較的安心して取り組める要因ではないでしょうか。

もちろん、商品先物取引はその他の投資と比べてレバレッジが高いのが特徴ですから、油断をすれば小豆でもすっからかんになるのは時間の問題かもしれませんが。

話を小豆に戻します。

小豆は、石油やパラジウムとは異なり、穀物というカテゴリーに入ります。と言うことは、つまり1年間で「作付け→収穫」というワンサイクルを経験できるということになります。

商品取引の基本は実際の需給に基づいていますから、商品が市場にあふれているときは価格が下がり、供給が細ってくると価格は上昇します。また、旧穀と新穀では、当然、新穀のほうが価値が高いので、値段は上がります。

もちろん、毎年同じ時期に同じ値動きをするほど単純なものではありません。

市場には様々な意図を持った参加者がおりますので、値動きに法則はないと言って良いと思いますが、ある一定の範囲で上下を繰り返すのが相場なら、その動きに身を任せるのが相場技術というものだと私は考えています。

小豆の穀物という商品特性をおさえつつ、相場技術を磨いていくのが商品相場で生き残るコツです。


[商品先物]目次

さや取り

一口にさや取りと言いましても、いろいろと種類がありますので、ご紹介してみたいと思います。

「異市場間でのさやとり」(アービトラージ)

「異市場間でのさやとり」とは、同じものでも市場が異なると、価格が異なるという事実に着目して、その価格差をとることを言います。

有名な例では、株の世界でも、東証と大証とでは同じ銘柄でも異なった値段が付いています。

安い市場で買って、高い市場で売るだけですから、これほど簡単な取引はありません。

ただし、流動性の問題と手数料の問題があり、一般の個人投資家がアービトラージを利用して利益を出すことは簡単ではありません。


[商品先物]目次

「異銘柄間でのさやとり」(ストラドル)

「異銘柄間でのさやとり」とは、相関関係、あるいは反相関関係にある2つの銘柄の価格差の拡大と縮小に着目して利益をあげる手法です。

この種のさやとりの場合、相場の上下は損益に何ら影響を与えません。相場の上下が問題になるのではなく、吟味して選択した2つの銘柄間の 価格差が拡大するか縮小するかが問題となるのです。


[商品先物]目次

「異限月間でのさやとり」(スプレッド)

「異限月間でのさやとり」は、限月制度がある先物市場ならではのさや取りです。

期先(納会期日が先のもの)と期近(納会期日が近いもの)の間に価格差(さや)があることを利用してその価格差の変化を元に利益をあげます。

の4パターンがあります。

そのほかにも、さやの季節的な変化を利用して利益を得るシーズナルスプレッドという手法も存在します。


[商品先物]目次

Copyright(C)2004 人生を謳歌する会 All Rights Reserved.
トップページへ